血圧の24時間測定の意義 |
血圧は1日一定ではなく、その変動パターンも人によって異なります。最近、約10年ほどの間に血圧変動パターンと脳・心血管疾患の関係が深いことが明らかにされてきました。心血管疾患発症と関係深い血圧は夜間(睡眠時)、ついで1日の平均血圧で、外来測定血圧はその病気発症危険度と関係があまり高くないことが明らかになってきました。![]() |
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測定機械と測定法 | 24時間血圧測定器(ABPM)を下段に示します。外来で測定器を装着して、測定を開始時、血圧の測定間隔を昼間30分毎、睡眠中は覚醒しないよう1時間毎などと設定します。測定値はICメモリーに記録され、24時間後、測定機を持参していただき、コンピュータで解析します。血圧測定部は利き腕でない側につけて、軽い運動、車の運転、買い物など激しくない日常労作は可能です。 |
血圧の治療 | 24時間の血圧測定で外来での仮面高血圧除外はもちろん、夜間の血圧変動から 原因を考慮した基礎疾患の検査や変動様式を考慮した最適な降圧剤(作用機序の異なる薬剤:Ca拮抗剤、ARB、ACE、利尿剤、α-、β-ブロッカ-など)を選択します。 |