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24時間血圧測定器・ABPM

血圧の24時間測定とその意義

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血圧の24時間測定の意義

血圧は1日一定ではなく、その変動パターンも人によって異なります。最近、約10年ほどの間に血圧変動パターンと脳・心血管疾患の関係が深いことが明らかにされてきました。心血管疾患発症と関係深い血圧は夜間(睡眠時)、ついで1日の平均血圧で、外来測定血圧はその病気発症危険度と関係があまり高くないことが明らかになってきました。血圧の測定時間と脳血管疾患発症率の関係 夜間の最低血圧より起床時、間もなく上昇する血圧が55mmHg以上高い場合はモーニングサージと呼び、これが認められると、脳血管疾患発生率が高く、これを押さえるよう治療方針をたてます。また24時間を通して血圧変動の大きい場合も心血管疾患が多く、夜間睡眠中、血圧が下がらない場合は、腎臓病、食塩過剰などの病態、または睡眠時無呼吸症候群、睡眠が浅い状況などが根底にある可能性があります。単に降圧剤で血圧を下げようとする前に、これらの基礎原因を解明して原因に基づいた治療をすることが重要です。このような判断には朝夕の家庭血圧測定だけでは不可能で、睡眠中を含む24時間自動血圧測定が必須です。当院でも血圧の24時間測定で夜間、血圧が下がらないことが判明すると簡便な方法で睡眠時無呼吸の有無を調べ、認められる場合は精査しその治療を行っています。下段に24時間血圧の変動を脳出血例心筋梗塞例、睡眠時無呼吸例で示します。それぞれやはり異常を認めます。
測定機械と測定法

24時間血圧測定器(ABPM)を下段に示します。外来で測定器を装着して、測定を開始時、血圧の測定間隔を昼間30分毎、睡眠中は覚醒しないよう1時間毎などと設定します。測定値はICメモリーに記録され、24時間後、測定機を持参していただき、コンピュータで解析します。血圧測定部は利き腕でない側につけて、軽い運動、車の運転、買い物など激しくない日常労作は可能です。

血圧の治療 24時間の血圧測定で外来での仮面高血圧除外はもちろん、夜間の血圧変動から 原因を考慮した基礎疾患の検査や変動様式を考慮した最適な降圧剤(作用機序の異なる薬剤:Ca拮抗剤、ARB、ACE、利尿剤、α-、β-ブロッカ-など)を選択します。