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心筋梗塞時の心電図

急性心筋梗塞

   
   
   
   

 

 

症状 胸の痛み、胸の圧迫感(重苦しさ)、心窩部(上腹部の痛み)、肩、首への痛み、人によって症状は異なり、必ずしも胸の強い痛みとは限りません。そのため、心筋梗塞と気づかず、胃けいれん、ただの胸の痛みと思い発症後、数時間後も痛みが持続して来院されたり、心破裂や心室細動(不整脈で死に到る)になって死亡された例もあります。また糖尿病では痛みを感じない場合もあります。
原因

冠状動脈(心筋に血液を供給する血管)の動脈硬化で血管が閉塞。動脈硬化が進行して徐々に閉塞するとは限らず(70%以上の狭窄では労作時、胸の痛みが出現:狭心症と呼ぶ)、動脈硬化による狭窄度は50~60%以下でも動脈硬化部のもろい部に出血が起こり凝固して突然閉塞して心筋梗塞を発症すル場合が多い。動脈硬化を促進する要因としては、脂質異常症、糖尿病、高血圧が3大要因(メタボリックシンドロームはその集約)で睡眠時無呼吸、喫煙、ストレスなども危険因子です。下段の参考例は高血圧があり、最下段に提示sる24時間血圧計による評価でも140mmHg以上の治療すべき高血圧があり、軽度の糖尿病も合併されていました。

診断

もっとも手っ取り早い検査は心電図、次に心筋梗塞の部位、範囲、重症度評価に心臟超音波検査が行われます。下段左の図は胸の痛みが数時間後も続くため受診された時の心電図です。その左側は健診時、右側は胸痛で受診時のものです。矢印に示す部位の心電図異常(医学用語ではST上昇、R波消失、右脚ブロック:伝導障害)から心筋梗塞発症急性期:具体的にはほぼ1日以内と推定されます。引き続き行った超音波心臟エコー検査では心筋壁の運動低下を楕円で示す部位に認めます。この2つの検査ででほぼ心筋梗塞の確診がされます。血液検査は補助的に心筋梗塞によって増加するCPK(そのアイソザイム)、トロポニンT、炎症反応の指標CRP、白血球数などを調べます。心筋梗塞が強く疑われるとその原因となる冠状動脈の閉塞部位の特定と治療(発症後早期なら血管の再開通)のため、カテーテルを用いて、冠動脈の造影X線シネ撮影が行われます。

治療

心筋梗塞発症後間もなく、酸素・栄養供給が断たれた心筋が再生しうると考えられる時間内(4~6時間以下)なら、閉塞した血管(冠状動脈)の再開通をはかるべくカテーテルとX線造影検査で部位の特定、超音波血管内視鏡で血管閉塞部の血管内膜の性状検査を行って治療手技を判断します。血栓の吸引除去、バルーンによる閉塞部位の拡張や血管を広げてさらに支持するためステン挿入などを行います。血管閉塞部位によってこのようなカテーテルによる治療が困難な場合や危険な部位では、血管バイパス手術が行われます。その後は再閉塞予防のため血液の凝固因子となる血小板の凝集抑制剤を持続して使用します。また動脈硬化の要因となった基礎疾患である脂質異常症や高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームの改善、治療、禁煙などをより一層、注意深く行う必要がありあます。

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高血圧の24時間血圧記録による評価