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いろいろな不整脈

   
   
   
   

 

 

症状 不整脈の種類によって自覚症状は異なります。心拍数が増える頻脈の場合は動悸、胸の重苦しさ(圧迫感)時に血圧低下の症状。脈が遅くなる徐脈の場合は息切れ、心不全症状、めまいなど。5秒以上の心拍停止では意識喪失、転倒、痙攣などを突然生じ、てんかんと誤解されることもあります。
原因

不整脈の種類により原因は種々あります。心筋梗塞や心筋炎(心筋の虚血性変化、変性、高齢化なども)、サルコイドーシス、先天的、電解質異常(k,Ca)など。臨床的には原因を特定できない場合も多くあります(解剖や病理組織検査で初めて確診される場合もあります)

診断 めまいや意識消失が不整脈に起因するのか、また、胸の痛みや重苦しさが狭心症や不整脈の症状か鑑別するため心電検査を行います。不整脈や狭心症は1日の時間帯や労作、自律神経系の状態で変化するため、24時間連続記録可能な携帯型心電計(ホルター)を使います。最近の心電図はICメモリ-に記録されコンピュータで24時間のデータを解析します。不整脈の代表的な数タイプを以下に掲載します。最上段は動悸(胸苦しさ)と血圧低下で受診され、上室性頻脈(心拍数178/分)と判明し、注射剤で正常に回復した(86/分)例です。2段目は短時間の意識喪失、車運転時に気が遠くなる感じを覚え、24時間心電図記録で7.7秒の心拍停止が見つかった例で、安全のためペースメーカが早急に植え込まれました。3段目は軽い胸の違和感で検査した24時間心電図記録で心室頻拍を認めた例で慎重な対応の必要な例です。最下段は息切れ、咳など心不全症状で受診された際、認めた房室ブロック(伝導障害)による徐脈例です。徐脈のため心拍出量が減少し、心不全を生じました。その下段は胸部のCTで胸水貯留、肺水腫など心不全の所見を認めます。治療によって心不全が改善していることが右側1週後のCTで確認されます。
治療 不整脈の種類により治療は異なります。洞機能不全や伝導障害で徐脈になる場合はそれぞれに適したペースメーカ植え込み術が行われます。心室頻拍や心室細動など突然死に到る危険性が高い不整脈では植え込み型除細動器が使われます。その他の不整脈ではそれぞれのタイプに有効な抗不整脈剤の投与が行われます。また不整脈の誘因となる基礎疾患の治療も当然行います。
種々の不整脈