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MDCT による大腸検査

 

検査の適応・対象

大腸癌健診で便潜血陽性、消化管出血、繰り返す便秘、腹部の膨満などがある場合です。

がん、ポリープ、炎症、腸の狭窄病変、憩室などを調べます。

方法

 実際に内視鏡を大腸の中に入れることなく、MDCT装置(高精細)で撮影された画像を

 コンピュータ処理することで大腸の三次元画像を作成し、あたかも腸の中を

 観察したかのように調べることのできる検査です。内視鏡検査やバリウム検査と比較すると、楽で比較的安全に大腸を調べることができます。欧米では普及し、日本でも2012年から新しい検査として保険適応が認可されました。

方法は大腸内視鏡検査と同じように、前日、検査のための特別食、下剤などで大腸内に便が残らないようきれいにした状態で肛門から機械で目標圧に達するよう大腸に空気(または二酸化炭素)を入れ、MDCTで仰臥位、腹臥位、2回の撮影を行います。1回の撮影時間は十数秒で。2回の撮影を含めて検査は数分で終わります。MDCT検査で0.5mmから1mmの厚さで得られた腹部の画像からコンピュータで大腸内膜(腸管壁)の画像を抽出し、3次元的大腸の画像を得ます。あたかも内視鏡で見る画像(下段に正常部とがん部の仮想内視鏡画像の1例を提示します)や腸の展開像から腫瘍、がんなどを検索します。

本検査の重要な点は検査前に大腸内に便が残らないよう、下剤、特別食等で腸内をきれいにしておくことです。便が残り、腸壁に付着していると、ポリープ、がんの判別が難しくなります。

利点と欠点

検査時の苦痛が少なく、短時間、安全(内視鏡のような腸管穿孔の可能性が極めて少ない)な検査です。欠点は腫瘍がある場合、生検ができないこと。平坦な構造の早期がん(極めてまれ、多くは隆起、陥凹を呈する)は診断困難などです。

MDCTによる他の利点として血管造影も同時に行うことができ、腫瘍と血管の関係や腫瘍の腹腔内での位置、周辺臓器との関係がよく分かります。