関岡クリニックホームへ 関岡クリニックホームへ ホーム
関岡クリニック
診療時間 救急 交通地図 診療対象 設備 各種健診 予防注射 在宅診療 禁煙指導 循環器検査
 
     
 
 
 
 
 
 
 
静脈血栓症 診断画像

深部静脈血栓症

 

自覚症状 血栓による静脈閉塞で末梢静脈側は浮腫(むくむ)。深部静脈では浮腫がわかりにくいこともあります。血栓が浮遊して肺塞栓を起こせば呼吸困難や喀血を生じることもあります。添付画像は寝ていることが多い高齢者で左足のむくみ、右より太い下肢を認めます。
診断

超音波エコーも下肢では有力ですが、骨盤内などは十分な画像が得られません。以前は疑いのある対象静脈に直接造影剤を入れたり、カテーテルを挿入してX線撮影をする必要がありましたが 現在はMDCTを使えば造影剤の全身的投与で全身の検索ができます。下段左は超音波エコーで検査した画像ですが 大腿静脈の血流が認められません。そこで静脈血栓症を疑い造影MDCT検査を行いました。下段右の画像でやはり左大腿静脈部の造影欠損を認めます(矢印で示す黒く抜けた部分)。上段右の3次元MDCT画像では左大腿静脈は造影されず(明るい青矢印で示す右は造影されています)、腸骨静脈まで 血栓があることがわかります。

治療 血栓浮遊による肺塞栓を予防するため傘のようなカテーテルを下大静脈に設置したり、今後の血栓形成を予防するため 抗凝固剤の使用、血流停滞を来さないよう下肢の運動を行います。