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メタボリックシンドローム 内臓脂肪 診断画像

メタボリックシンドロ-ム

 

 

メタボリックシンドローム
 とは
脳梗塞、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の進展因子がこれまで多く研究されてきました。高血圧、脂質代謝異常、糖代謝異常がインシュリン抵抗性を基礎に心血管疾患を引き起こすとしてシンドロームXとして報告され、次に男性型肥満を加え”死の四重奏”として命名され、その後インシュリン抵抗性に注目した研究からWHOが1998年にメタボリック症候群の名称で診断基準を発表し、日本では8学会が合同で2005年に下記の診断基準をまとめました。従来、動脈硬化の進展因子として高血圧、脂質代謝・糖代謝異常の各危険因子が加算的に作用すると考え”生活習慣病”としていた理解から、動脈硬化の基軸、本流に内臓脂肪面積をとらえた新しい理解ですが、世界的にはまだ議論が続いています。
診断基準 必須項目

内臓脂肪面積100cm2以上(CT検査推奨)
特定健診ではこの推定(代用)として へそ位置での腹囲:男性85cm、女性では90cm以上
 肥満がなく、BMIが22近くても内臓脂肪面積が100cm2を超えれば "かくれ肥満”で危険であると考えられています。
 当院では内臓脂肪面積のCT測定は 腹部や腰椎のMDCT検査(腹痛・腰痛など)を行った場合に希望者に無料でお渡ししています。内臓脂肪面積検査希望の方は申しでてください。単独検査も可能です。

追加項目

必須項目に加え以下の3項目のうち2以上がある場合、メタボリックシンドローム、1つの場合、予備群と特定健診では判定されます。
1)脂質異常症: 中性脂肪150mg/dl以上、またはHDL40mg/dl以下のいずれかがある場合
2)高血圧: 収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上いずれかがある場合
3)耐糖能異常: 空腹時血糖110mg/dl以上

参考画像

上段の画像は CTで内臓脂肪(赤で表示)と皮下脂肪(青)を計測したものです。画像の下に黄色の字でコンピュータが算出した面積が表示されています。左は女性で皮下脂肪は194、内臓脂肪158cm2とそれぞれ脂肪の増加があり、メタボリックシンドロームの基準、内臓脂肪面臍100cm2 を超えています。右は男性例で内臓脂肪は340cm2と基準の3倍を超えています。下段はこの男性に認められた胸部大動脈瘤のMDCT画像です。動脈瘤は動脈硬化の進展した結果です。動脈瘤破裂の危険性や今後の治療方針決定のため 造影MDCTを行いました。背部痛で受診され、胸部CT検査で動脈瘤の存在が判明し、精査となりました。他に頚動脈や心筋梗塞予防のため冠動脈の動脈硬化も検査しました。

治療 食事、運動療法にて内臓脂肪の低下をはかります。高血圧、脂質異常症、耐糖能異常(糖尿病)が 食事・運動の改善で正常化できない場合は 薬剤を服用します。