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心嚢液貯留MDCT

心外膜炎・心嚢液貯留・心タンポナーデ

   
   
   
   

 

 

症状 息切れ、呼吸困難、動悸、胸の痛み、食欲不振など
原因

心不全、心筋梗塞後心外膜炎・心筋壁破裂、癌の転移、上行大動脈の解離性動脈瘤、甲状腺機能低下、低栄養(低蛋白血症)

診断 身体検査では心嚢貯留液が多い場合、経静脈の怒張が見られます。聴診による心音異常から疑われることもあります。胸部X線撮影では心陰影の拡大から心嚢液貯留が疑われますが確定は困難。CT、超音波エコ-では確定診断が可能です。超音波エコー検査はその程度や心臓の動態まで詳細にわかります。下段の参考画像は 息切れ、食欲不振、体重減少で受診され、胸部MDCT検査で多量の心嚢液貯留が認められた例です。左側の挿入画像はMDCTの画像でピンク色の破線内が心嚢貯留液の範囲です。凡そ600mL以上あると推定されます。右側の動画はその超音波心臟エコー検査で、多量の心嚢貯留液の中に心臟は浮遊し、振り子様運動を呈しています。心臟は貯留液に圧排され、本来の拡張・血液の心腔内への充満が制限されるため、心拍出量が低下し、息切れ、減少した1回拍出量を補うため心拍数を増やして頻脈(自覚的には動悸)となります。この状態を心タンポナーデと呼びます。心嚢液貯留の原因が不明または多量貯留で危険な時は穿刺して排液します。本例は穿刺排液したところ液は血清で 液に含まれる細胞の顕微鏡検査(細胞診)でがんの転移と判明。左挿入画像の下段にその顕微鏡写真を示します。
治療 心嚢液貯留の原因によって治療法は異なります。心不全が原因であるなら心不全の治療で改善し、甲状腺機能低下症ならその治療で甲状腺ホルモンが正常化すれば改善します。解離性動脈瘤や心筋梗塞に伴う心筋壁破裂(穿孔)は急速に進展する可能性のある重篤な状態で緊急手術が考慮されます。

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