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関岡クリニック
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気胸 MDCT画像

気 胸

   
   
   
   

 

 

症状 胸の痛み、労作時の息切れ(苦しさ)、咳など。症状がなく、X線撮影で偶然見つかることもあります。
原因

肺の一部にブラ(気腫)と呼ばれ空洞のような異常が肺を包む膜の直下にできて、それが破れると生じます。若い人や胸の薄い人にも発症します。これを自然気胸と言います。また肺気腫肺がん結核などが原因となって起こる場合を続発性自然気胸と言います。これに対して交通事故や外傷で肋骨が折れ肺に刺さっておこる気胸を外傷性気胸、医療の検査や治療で針が肺に刺さり起こる場合を医原性気胸と呼びます。

診断 聴診で呼吸音の低下や胸の打診音の異常で推測され、X線撮影で診断されます。気胸の精査や原因検索にはCTが使われます。参考画像は咳で受診された50歳台の女性で聴診で気胸の疑いがもたれ、MDCTで撮影したものです。MDCTでは任意断面の画像で観察できるので詳細にわかります。
治療 気胸の範囲が軽度の場合(約1/3以下の容積)は自然吸収を待ちます。それ以上では胸腔内にチューブを入れ脱気します。気胸を繰り返す場合は手術で原因部を取り除いたり、気胸を起こしても肺が虚脱(しぼむ)しないよう肺側の膜(臓側)と胸壁側の膜(壁側)を化学的に癒着させる方法(特殊な抗生剤、血液、線維化を起こす薬剤などを注入)を選ぶこともあります。