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前立腺癌 転移

                  前立腺癌の診断と治療

自覚症状 初期は殆ど自覚症状がなく、骨や他の部位に転移して転移部位で腫瘍が大きくなると自覚症状が現れることが多い。添付画像は便秘が出現してきて、腹部CTで検査したところ上段左の破線円内に腹部大動脈周囲リンパ節の著明な腫大を認め診断のきっかけになった例です。
診断

前立腺癌の場合、腫瘍マーカーの感度が他の腫瘍に比べて高く、定期健診の血液検査項目に40歳以上ではよく入れますPSA値が高いと前立腺を直腸内に指を入れて後方から触診(癌の場合、表面が粗造で固い)、次に超音波エコーで検査、超音波エコ-下に針で前立腺を穿刺して一部組織を採取し、 顕微鏡でがんの特徴があるか調べます。この生検による病理組織検査で診断されると,前立腺内にがんはとどまるのか、周囲に浸潤して広がっているのか、遠隔転移しているのか調べ、治療方針を決めます。本例は下段左の画像から、直腸と膀胱後部の間に浸潤し、骨盤内リンパ節にも転移して、下段中央の画像では右尿管は圧排され水腎症になりつつあります。PET-CTでは骨盤、脊椎、胸部の骨に転移(青く明るい部分)を認めます。上段右の画像は前立腺ですが大きく辺縁が不整です。上段中央は リンパ節腫大が膵癌や腹部の他の癌の転移による可能性がないのか、造影MDCTで検査を行い確認した画像で、下段中央の腎臓・尿管の画像もその時得られたものです。

治療 80歳以下で癌が前立腺内にとどまる場合は前立腺の摘出、完全に切除できない場合、遠隔転移を既に認める場合はホルモン療法などを行います。80歳以上では癌の進行は極めて遅いので積極的診断、治療は行いません。